ご利用者の声 No.013
Profile
- 演出家/映画監督/チーム谷四 代表
西岡 眞博 様株式会社チーム谷四
フィルミネーションをつかって良かったところ。
インディペンデントや自主映画を海外で配信するのは非常にハードルが高く感じる。
違う言語によるやりとりや契約など厄介でなかなかな手に負えない。
しかし、フィルミネーションのおかげでそのあたりのストレスがほとんどなく配信をスタートすることができたのはとてもありがたい。フィルミネーションに今後期待すること。
海外の映画祭に出品するのもなかなか骨が折れる。
ただエントリーするだけなら難しいことではないが、
世界中から数多の映画が集まる中で自分たちの映画が果たしてキチンと審査員に届いているのだろうか、
といつも心配になってしまう。もちろん作品の良し悪しの話ではなくね。
例えばそのあたりをテーマにセミナーなんかが開催されればぜひ参加してみたい。
ちなみに「海外映画祭サポートサービス」という有償サービスはあるが、どこまでカバーしてくれるのかまだ利用してないので分からないが。
販売作品

©株式会社チーム谷四
泥の子と狭い家の物語 / 西岡 眞博
上映時間: 117分
あらすじ: 21世紀の大阪。 不動産屋曰く「ちょっと狭めですけど、みんなが幸せになれる家」に暮らす内田さん一家は、さま ざまな問題を抱えながらも、とても開放的で幸せな家族だった。加賀美と名乗る女が、祖母松子の 介護の手伝いとしてやってくるまでは。 加賀美が来るようになってから、どうも母康子の様子がおかしい。主人公の小豆は訴えるも、こと なかれ主義の父幸男は、まともに取り合わない。 やがて、家族に良い変化が起き始める。鍼灸師だという加賀美は、幸男の酷い腰痛を一瞬にして治 してみせ、再就職を叶えた。康子も明るさを取り戻し、少しギスギスしていた夫婦仲も良くなった かのように見えた。 やはり自分の思い違いか。母や父が言うように、加賀美は幸せを運んで来てくれる人なのか。そう して加賀美は、内田家に居着いてしまう。 ところが、加賀美の行動が徐々にエスカレートし始める。家事、食生活、小豆の進路や交流関係、 果ては下着の色にまで口を出し、家族から自由を奪おうとする。ことの重大さに改めて気付く小豆 だが、康子はもとより、幸男までもが加賀美に完全に心酔しきっている。壊れていく家族をなんと かくい止めたいが、思うようにできない小豆。 そんな折、加賀美がひとりの若い女を連れてくる。聞けば、幼くして死んだ小豆の姉葉月の生まれ 変わりだと言う。「幸せな内田家を作り直す」と悪びれない加賀美に、小豆は戦慄を覚える。 本物の葉月だと信じて疑わない康子。しかし、その女をみて、幸男は正気を取り戻す。死んだ娘を 連れてくる。そんなふざけたことを許容できなかったのだ。 なんとか康子を正気に戻そうとする幸 男だが、康子には響かない。 加賀美に出て行けとせまる幸男に「私、あなたいらない。あなたは不 良品だから交換したい」と告げる。幸男はショックを受け、それ以上康子と向き合うことができず、 逃げ出してしまう。葛藤の末、加賀美の言いなりに生活する決心をした小豆に、更なる試練が待ち 受ける。 謎の女に、徐々に蝕まれていく一家が織りなす、ファンタジー人間ドラマ。 家族の崩壊と再生の物語。
PRポイント: 親のいうことを聞きなさい。 先生のいうことを聞きなさい。 人と違うことをしてはいけません。 どうして自分の意見をいってはいけないのか、どうして正しいと思えないことを、しないといけないのか、どうして正しいと思うことをしたら、異物あつかいされるのか。 逃げ場のない世界で、もがき苦しんでいたあの頃の感覚が、コロナ禍で鮮明によみがえってきた。 2022年、世界的なパンデミックの時代を我々は生きている。この、息苦しくて生きづらい日本であえいでいる人たちへ。差別、偏見、同調圧力、クソ喰らえ。今、この時代を生きる人へのメッセージを、エンターテインメント作品として制作しました。 「空気をよむ」という慣用句があります。 その場の雰囲気を察して、求められていることを理解して行動する。 つまり、学校や会社などコミュニケーションの場において、それぞれの関係をよみとり、自分の意見よりも、要求されている答えを優先させること。 それは、画一性と効率を優先することで成長してきた、わが国の戦後の社会や経済のしくみに合わせるため、私たちが本来もっている多様性を見落としてきた教育が作ったのではないか。 たしかに、他人の意見に耳を傾けることは、とても大切です。親や先生のアドバイスは尊いものです。 しかし、だからといって、自分の考えを持つといけないのか。自分の意見をいうと、差別や偏見の目にさらされる社会が健全といえるのか。 人種や身体的特徴、感じ方や考え方、そして得意、不得意。それぞれ異なるからこそ、私たちは互いに助け合うことができ、新しいアイデアを生み出すことができる。結果的に種として繁栄することができる。 つまり、私たちひとりひとりの多様性は、この社会全体にとって必ず意味があり、不可欠なものなのです。 皆がお互いを尊重しあい、本当に安心して暮らせる社会が一日も早くきてほしい。 そんな思いをこの映画に込めました。
販売作品

©株式会社チーム谷四
ハミンンンンンング / 西岡 眞博
上映時間: 77分
あらすじ: テレクラでアルバイトをしながら飄々と今を生きる女、トーコ。ある時、メジャーデビュー寸前の人気バンドのギターヴォーカル、よっくんと出会う。背伸びをしない自然体なトーコの魅力にハマっていくよっくんだが、いざ大事な話をしようとすると、トーコはハミングではぐらかす。奥底に、つかみどころのないトーコが存在する。子どもの頃に傷ついた心。人を信じられない心。小さな闇を持つトーコに翻弄されるよっくんとその仲間たちを描いた、青春群像劇。
PRポイント: 私は私。親なんて関係ない。自分の足で立っている。それでも。手をつないでいなくとも、心がつながっていなくとも、親子は繋がっている。あのときに見たなにげない“ことば”や“表情”がふと頭をよぎる。気づけば同じ道を歩いてしまい、傷つき、その道を逸れようとして個性を失う。ハミングのなかに閉じこもる主人公の葛藤、呪縛。極限まで無駄なものを排除した世界で浮彫りになる、リアルな感情の変容。親子とは何なのか。血の繋がりとは、いったい何なのか。 2022年5月惜しまれつつ解散した、劇団子供鉅人が2018年に上演した舞台『ハミンンンンンング』(作・演出:益山貴司)を西岡眞博が映画脚本化。さらにその脚本に益山貴司が大胆に手を加え、関西で活躍する若手俳優陣を起用して自身が演出。それを西岡が撮りあげた。「映画というコミュニケーションは、どこまで省略して成立するのか」「俳優のエネルギーは、どこまで観客の想像力を刺激できるのか」映像の在り方を問う実験的な意欲作。
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©ニジェール物語製作委員会