2025年『唐津国際映画祭』フィルミネーション賞は
村口知巳監督『HOLD UP MORNING』に決定

©唐津国際映画祭2025/Karatsu International Film Festival 2025
日本初、唯一のサービス(※1)である日本映画・映像専門の海外向けオンラインマーケットを展開するフィルミネーション株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:金丸洋明、以下フィルミネーション)は『唐津国際映画祭』に映画界の新しい才能を支援するため、協賛させていただいております。
そしてこのたび、国内長編作品のノミネート作品の中から、海外展開において最も高いポテンシャルを持つ作品を選出する『フィルミネーション賞』の受賞作品が村口知巳監督の『HOLD UP MORNING』に決定しましたのでお知らせいたします。

写真:©唐津国際映画祭2025/Karatsu International Film Festival 2025
選評:フィルミネーション株式会社 取締役 浦野大輔
「類まれな美的センスの中、 記号のように配置されたセリフによって、 世界が限りなく透明になっていく。 私たちの人生というのは、「そんな空間である」ということへの色気に浸っているといつの間にか 雨が降りはじめ、意識が元に戻り、再認識し始める。社会生活の中には雑音があるということを。 謎めいた少女のキャラクターが映し出す偶像は、人種を超え、観る者に哲学的な問いを突きつけるだろう。 削ぎ落とされた表現に、人生の不条理、愛、人間の本質といったエッセンスが散りばめられ、観る者に謎めいた後味を残す。 その手法はまさにヴォネガットの小説を彷彿とさせる。 一方で、長尺の利点を活かして物語をより重層的にしたり、社会性を深く追求したりすれば、映画芸術としてさらなる高みに到達できたのではないかという期待も残った。 多くを語らない非言語的な表現、そして「喪失」「痛み」「再生」という万国共通のテーマは、海外の観客の心にも響くに違いない。これらの点を高く評価し、本作をフィルミネーション賞としたい。」
フィルミネーション賞は、副賞として海外進出支援サービス6万円分が提供されるほか、受賞作品の海外VODへのオンラインマーケット上での販売が行われます。
現在、全世界での映画配給本数における日本映画のシェアはEUで約0.9%・アジアで約1.7% (※1) と⾮常に低い状況にあります。この現状を打開すべく、2027年までに約22兆円にまで成長すると見込まれる(※2)海外VOD市場での展開を通して⽇本映画を世界に発信していきたいと考えております。
フィルミネーションは、今後も日本の若い才能の発掘と海外進出の支援によって、日本の映画産業発展に貢献してまいります。
(※1) 出典:外務省大臣官房文化交流・海外広報課:映画産業の海外展開に関する検討会議
(※2) 出典:Fortune Business Insights, Video On Demand Market Size, Regional Analysis & Growth [2027]
フィルミネーション賞受賞作品
作品名:HOLD UP MORNING監督:村口知巳監督あらすじ:恋人を失った青年、妻を亡くしたラジオパーソナリティの男、不思議な記憶障害と希死念慮を持った女。ある日、そんな3人の前に、ツタという名の謎の女が現れる。URL:https://www.small-warsounds.com/
唐津国際映画祭概要

開催地:佐賀県唐津市
会期:2025年7月8日~7月13日
主催:THEATER ENYA / 一般社団法人 Karatsu Culture Commission
公式HP:https://festival-karatsu.com/
フィルミネーション株式会社について

フィルミネーションは、テクノロジーカンパニーです。「日本映画にひかりをあてる」ことをコンセプトに、日本映画・映像専門の海外向けオンラインマーケットを展開しています。日本初、唯一のサービスとして2020年よりスタートし、2025年1月末時点でバイヤー登録する海外バイヤーアカウントは 200を数え、また登録ライセンサーは350を突破し、販売作品数が900作品を越えました。これにより、『フィルミネーション』上で購入された日本映画の海外における総視聴者数はのべ1600万人にのぼります。2022年7月には日本のインディーズ映画を世界に向けて販売するビジネスモデルが評価され、クールジャパン・マッチングアワード2022において準グランプリを受賞いたしました。
会社名: フィルミネーション株式会社
代表者: 金丸洋明
所在地: 神奈川県横浜市
設立: 2009年1月
お問い合わせ:こちらまでお問い合わせください。
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