日本映画・映像専門の海外向けオンラインマーケット『フィルミネーション』 海外VOD登録社数100社、年間販売数250作品突破
フィルミネーション株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:金丸洋明、以下フィルミネーション)はこのたび、日本映画・映像専門の海外向けオンラインマーケット『フィルミネーション』にバイヤー登録する海外VOD会社が100社を突破、また年間販売数が250作品を越えましたのでお知らせいたします。これにより『フィルミネーション』上で購入された日本映画の海外における総視聴者数は1600万ユーザーに上ります。
現在、全世界での映画配給本数における日本映画のシェアはEUで約0.9%・アジアで約1.7% (※1) と⾮常に低い状況にあり、日本の映画産業にとって、海外市場への進出は喫緊の課題となっています。フィルミネーションは、この現状を打開すべく、2027年までに約17兆円にまで成長すると見込まれる(※2)海外VOD市場での展開を通して⽇本映画を世界に発信していきたいと考え、2020年より日本映画・映像専門の海外向けオンラインマーケット『フィルミネーション』を提供してまいりました。
『フィルミネーション』には、厳選されたラインナップで映画ファンからの支持も厚い「MUBI」や映画祭上映作品に特化した「Highball TV」、世界最大級のLGBTQコンテンツ特化型VOD「Revry」、公共図書館・教育機関向けVOD「Kanopy」など、世界各国から多様なVOD会社が良質な日本映画を求めてバイヤー登録をしており、2021年9月時点で 100社を突破しました。また同時に、年間の販売作品数が250作品を越えました。これにより、『フィルミネーション』上で購入された日本映画の海外における総視聴者数は1600万ユーザーに上ります。
今回のお知らせにあたり、当社エグゼクティブ アドバイザーの掛尾良夫氏と代表取締役の金丸洋明のコメントをご紹介させていただきます。
金丸洋明
フィルミネーション株式会社 代表取締役
コロナ禍の影響も後押しとなり、2027年までに世界のVOD市場は17兆円規模まで急成長する見込みです。こうした環境の下、海外VODから日本映画の引き合いが増え続けております。作品的にも、クラシックから最新作まで幅広く、世界市場に日本映画を広げる可能性に手応えを感じています。弊社は、今後もテクノロジーの力で日本映画界の拡大発展を目指して参ります。
フィルミネーションは、今後も日本映画の海外進出を後押しすることによって、日本の映画産業発展に貢献してまいります。
フィルミネーション株式会社 概要
フィルミネーションは、テクノロジーカンパニーです。
「日本映画にひかりをあてる」ことをコンセプトに、日本映画・映像専門の海外向けオンラインマーケットを展開しています。
掛尾良夫氏
フィルミネーション株式会社 エグゼクティブ アドバイザー
田辺・弁慶映画祭プログラム・ディレクター
デジタルハリウッド大学院 日本IPグローバルチャレンジラボ・アドバイザー
今、日本の実写映画が海外で注目を集めています。それは、コロナ禍でstay homeを強いられた海外の映画ファンが、配信で見た日本映画の面白さに気づいたからです。先進国の格差社会で閉塞感に包まれた若い世代は、日本の若い映画監督たちが描く、現代の人々の生きづらさやその先の希望に深い共感を持つようになりました。フィルミネーションを通して松上元太監督『J Kエレジー』(2018)、永山正史監督『天然生活』(2018)、工藤梨穂監督『オーファンズ・ブルース』(2018)はじめ若い監督たちの作品が海外で広く見られるようなりました。しかし、それでも、まだまだ海外で見ることができる日本映画は多くありません。フィルミネーションは、もっと多くのベテランから若い映画人たちの映画を、海外に発信できるようお手伝い、応援します。