『フィルミネーション賞』受賞作品の発表 / JAPAN CONNECTS HOLLYWOOD 2020

20.10.30

短編部門:MELT

-審査員コメント

「自分の殻を破って踏み出すこと」の普遍的なテーマを温かみが内包された愛で描くことに成功している。
Vtuberと引きこもりという現代的な表現に挑戦し、短い尺で大人も子供も共感できる演出に、卓越した監督力を感じる。
ぜひディズニーのような映画を創ってほしい!

-受賞コメント(八幡貴美監督)

このような賞を下さった審査員の皆さま及び、制作に関わって下さった全てのスタッフ・キャスト関係者の方々に改めて感謝したいと思います。この映像を作った時は、世界がこんな風になるとは思ってもいませんでした。人と人との関わり合い方、心の通わせ方が改めて見つめ直すべき大切なものになってきているように私は感じています。
ミサトは自ら世界や大事な人から距離を取りますが、最後に外への窓を開きます。
見て下さる日本や他の国の方々が色々感じて下さると嬉しいです。
この短編は長編にする為のスピンオフでもあるので次は「MELT」の長編verを撮りたいと思っています。

長編部門:写真の女 / WOMAN OF THE PHOTOGRAPHS

-審査員コメント

こんな監督いたのか!すごい!
唯一無二の独自性と、美しさ、表現の緻密さを兼ね備えた驚異の作品。
映像のテクニックや芝居の間の取り方、モチーフの選び方、すべてにおいて完璧で、表現者として考え抜かれた強さが感じられる。
誰も見たことのない完全なる愛の形を描き切っているのが見事。
主人公の存在感が観る者を引きつけ、映画として味わい深く、印象を残すことに成功している。
監督独自の視点にカリスマ性があり、次回作もきっと面白いと確信できる。

-受賞コメント(串田壮史監督)

フィルミネーション賞をいただき、誠に有り難うございます。
作品を世界中の方々に届ける為の、お力添えを頂ける事はとても心強いです。
今、世界では、コロナや政治によって、分断が深まっています。
そんな状況で、映画が果たすべき役割はますます重要になっていくと感じています。
なぜなら、映画の悦びは、国・言葉・文化・性別・世代を越えることができるからです。
是非、これからも作品を作り続け、映画の悦びを世界中に届けてゆきたいと考えています。
オンラインで映画を見る時代だからこそ、より広く、多くの方々に、映画の悦びをお届けしたいと思います。
フィルミネーション様、お力添えのほど宜しくお願いいたします!

長編部門:新青春

-審査員コメント

ヒロインの境遇がコロナ禍の時代による先の見えない不安感に重なり、誰しも共感を覚えるだろう。作品を見終わった後、今最も、必要とされていることが何かに気づかされる。
ヒロインの佇まいに惹き込まれ、全体を覆っている青春の湿度が、新しい気持ちにさせてくれる。
明暗を使い分け、真っ向から勝負してくる演出に監督の潔い良い凄みを感じる。

フィルミネーション賞
フィルミネーション賞は、才能のある映画監督やクリエイターたちが世界へ飛躍していくことと支援を目的に、日本のより良いコンテンツを世界へ広めるをコンセプトにしたフィルミネーションにより設置いたしました。世界で活躍できる可能性のある映画クリエイターであり、また世界中の多くの人に見てもらいたい優秀な短編・長編の作品を選出いたします。受賞作品はフィルミネーションが世界各国のVODへ販売いたします。